ここピアッツァ・デイ・ミラーコリ（奇跡の広場）には、誰もが知っているピサの斜塔だけでなく、ほかにも見どころが沢山あります。洗礼堂と大聖堂は、中世ゴシック建築の傑作です。シノピエ美術館では、フレスコ画の制作過程を詳しく知ることができます。また、見事な「墓所（カンポサント）」にはアーチや墓、礼拝堂、中庭などがあり、荘厳な雰囲気を醸し出しています。
ピサの斜塔は、もちろん観光リストのトップかもしれません。でも、ピサのユネスコ世界遺産として保護されている「奇跡の広場（ピアッツァ・デイ・ミラーコリ）」（には、探検すべきところが他にももっといろいろあります。このチケットがあれば、広場にある塔以外の重要な建築物全てにアクセスできます！
聖ヨハネの洗礼堂は、イタリアで最大の洗礼堂であるだけではなく、国内で最もユニークなものの1つです。1153年にロマネスク様式で建設が始まり、1363年にゴシック様式で完成されました。この建築様式の融合が、独特でありながら一貫した、独特の外観を創り出しています。
近くに立つ大聖堂（ドゥオーモ）は聖母被昇天教会に献堂されたもので、1064年に設立されました。 その建築様式はロマネスク様式とアラブ式の組み合わせであり、ビザンチンと地中海の要素も入っています。こんなごちゃ混ぜのスタイルではまとまらないように思えるかもしれませんが、この建物は非常に美しく、まとまりのある構造となっています。1595年の火事で多くのルネサンスの芸術品が破損しましたが、後陣にある14世紀初頭の「玉座のキリスト」のモザイクはその火事を潜り抜けて現存しています。
墓所（イタリア語でカンポサント・モヌメンターレ）には、遺物、墓石、そして美しいタイル張りの回廊があります。第二次世界大戦中に火事の被害を受けましたが、修復過程にあります。現在では、フレスコ画は徐々に元の場所に戻ってきています。
フレスコ画が描かれる前の実際の下絵（シノピエとして知られる）は火事の後に取り除く必要があり、それらの下絵は自身の特別な場所を得ました。それがシノピエ美術館です。もともとは病院だった建物に収蔵されている、この小さいながらも興味深い展示を通して、進行中の修復についてさらに学ぶことができます。
「奇跡の広場（ピアッツァ・デイ・ミラーコリ）」は、歴史に思い切り浸れる、素晴らしいスポットです。もちろんあなたは、傾いたウエディングケーキのような見た目の塔を垣間見るためにここに来たかもしれません。でも、歴史をもう少し深く掘り下げるなら、思わぬ発見に恵まれるはずです！何しろ、この地域は「世界で最も素晴らしい建築物群の一つ」と言われているのですから！その一部だけで満足せず、是非その全てをご覧下さい！
